■予告
■あらすじ
仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていた隆は、疲労のあまり駅のホームで意識を失い電車に跳ねられそうになったところを、ある青年に助けられる。幼なじみのヤマモトと名乗るその青年に全く見覚えのない隆だったが、ヤマモトとの交流を通して徐々に明るさを取り戻し、仕事も順調に進むようになっていく。ところがある日、ふとしたことからヤマモトについて調べた隆は、ヤマモトが3年前に自殺していたという信じがたい事実を知る。
■Review
『ちょっと今から仕事やめてくる』は、60万部の大人気同名小説を実写化したものです。
今でも社会問題になっているブラック企業問題を取り上げた社会派でもあり、友情映画でもあります。
個人的にこの映画はまったく期待はしていませんでした。
予告を見ても惹かれるものはなかったし、なんとなくほとんどのストーリーが予告だけで分かるなぁと思っていました。
この映画を公開されるや否や、かなりの好評価があげられていたので見させてもらいました。
結論からいうと、期待していなかった分良い映画だったと思います。
最近の邦画にしては、脚本やストーリーがしっかりとしているなぁと思いましたね。
脚本などはネタバレになるかもしれないのでここではあまり言いませんが、簡潔に言うなら素晴らしいと言っておきましょう。
その脚本もなんですが、映画全体の雰囲気の波が大きく揺れていましたし、その雰囲気よって受け取れる気持ちも違います。
ブラック企業のシーンではピリピリした空気が心に突き刺さるし、明るいシーンは明るいシーンで映像も綺麗なので見ていて楽しいです。
そしてブラック企業での暗くピリピリした圧迫された空気を作れたのは脚本もそうですが、俳優人の演技が素晴らしいということです。
その中でも吉田鋼太郎の上司の演技は素晴らしいです。
そして、黒木華の演技も良かったですね。
大好きな女優ではありませんし上手いと言えるような人とは私的には思いませんが、
この映画での会社での必死さや死んだような目をした演技なんかは良かったです。
気になった点が何点かあります。
まず1つが、主役の福士蒼汰と工藤阿須加に関して。
福士蒼汰の演技力は良いとは思いましたが、関西弁が結構違和感あったと思います。
工藤阿須加に関しては、会社での辛い仕打ちをされているときなんかは良い演技をしてくれるんですが、福士蒼汰と話すときはそこら辺が微妙になったりします。
第2にサッカーのシーンです。正直あれがなくても会話内容からサッカー場じゃなくてもいいんじゃないかと思います。
仮にサッカーの話をしたとしても、私の記憶が正しければフットサル場でサンダルや革靴で入るのはダメだと思います。
「そんなの別にいいじゃん」という人もいますが、あろうことか福士くんは他人に混じって裸足で試合をします。危険です。
それに、例えば下駄で100メートル走るの変でしょ?
野球をサンダル履いてやるのは変でしょ?そんな感じです。
第3に折角映画の内容が良いのに、宣伝方法や予告が下手です。
「自分の人生はこういうのだ」とか「ヤマモトは3年前に死んでいた」など色々予告で暴露しているので、
映画の中で、主人公がどういう人生を歩んでいるんだろうという興味は湧かなかったし、
ヤマモトの正体もあまり深く謎を突き止めたいという気持ちにはなりません。
大体の邦画に言えることですが、結構映画内容を多く教えている予告が多いです。
個人的にはそういうので本編の楽しみが削れるのでやめて欲しいですね。
そんな感じです。
■評価
最終評価は…
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
最近会社に入社した人や若い人は勿論、長く社会人をしている人にもオススメです。
どの年齢でも考えさせられる映画にはなりますし、今までの人生を振り替えられるきっかけになる映画だと思います。
この映画をきっかけにブラック企業が少しずつ減っていけばいいですね。
余談ですが、私もアルバイトではありますがブラックで働いてました。
いやー、めちゃくちゃ大変でしたよwww
…………………はい。
はい、そんな感じで!