■あらすじ
遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜り込む。が、そんな中、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こり……。
■Review
『ガタカ』(原題:Gattaca)は、近未来の世界で宇宙飛行士になるため他人に偽り、
その仕事場で起きた事件に巻き込まれるSFミステリー映画です。
98年に公開され、近未来をイメージした映画ではあるので設定としては今の2017年くらいの世界と想像してもいいでしょう。
遺伝子操作で生命が作られたり、寿命が分かったり、将来の病気がわかるのは現代ではまだありませんが、今後の未来でありそうではあるので興味が湧きます。
それに面白さが湧いてくる人はこの映画も好きになれます。
この映画は他人と偽った主人公が警察からバレないように色々工夫を凝らしながら逃げていきます。
なぜ、主人公は他人と偽るのか。なぜ、彼は宇宙に行きたいのか。
それらは序盤で説明されるので、その世界観や主人公の意思をすぐに理解でき、
後々、彼がやりくりする逃れる方法がすぐに理解しやすいです。
この序盤に色々ナレーションをつけながらの説明は少しナンセンスで、映画の途中でも説明できるんじゃないかなとは最初は思いました。
しかし、これらの説明をしっかり伝えることでこれからの展開が面白いし、
逆に途中で入れればごっちゃになるので、この演出はアリだと思います。
映画としてのメッセージ性も分かりやすいし、キャラも特別強い性格をしているわけではないです。ただ主人公が夢を追い続けている感じです。
設定やSFとしての演出もシンプルな出来です。
ただ、SF映画をあまり見たことない人でも分かりやすく見やすい映画だと思います。
ひとつ不満点をいうと、主人公がコンタクトを車に乗っているときに落とし、
そのあと車から降りて道路を渡るとき見えないというのに気づきますが…
なんでその時に見えないと気づいたのか。
普通、コンタクトを落とした時点で見えないと気づくはずですが。
そんな感じです。
■評価
深く心に残るような映画ではありませんが、全体的に優しくシンプルに出来上がり、
これからの未来にもありそうな世界観なので誰でも興味を惹かれて見てしまう作品でしょう。
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫
それでは!
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