KOUTAの映画DASH!!

映画、劇、色んな作品を簡単に、出きるだけ短時間で気ままにレビューするブログ。

映画『東京ゴッドファーザーズ』評価&レビュー【Review No.167】

f:id:Ko-tachannel:20170524235523j:plain

■映画情報


公開日/2003年11月8日

上映時間/92分(1時間32分)

監督/今敏

製作国/日本

■予告


■あらすじ

東京・新宿。元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキのホームレス3人は、町の片隅で威勢よく生きていた。そんな彼らはクリスマスの夜、ゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つける。ギンちゃんは、すぐに警察に届けるべきだと主張するが、ずっと赤ん坊を欲しがっていたハナちゃんは、勝手に“清子”と命名して大はしゃぎ。結局、ハナちゃんに押し切られる形で3人は自分たちで清子の親探しをすることに。手掛かりはスナックの名刺と数枚の写真だけ。それでも3人は希望を抱いて奔走するのだが…。

引用元:東京ゴッドファーザーズ - 作品 - Yahoo!映画

■Review


東京ゴッドファーザーズは、日本アニメ映画監督で有名な人物のひとり、今敏監督によるクリスマスにホームレスが赤ちゃんを拾ってしまった映画です。


今敏監督作品は見たことありません。
ファンの間ではその独特な世界観が虜になるそうで。


今回はそのなかでも個人的には気になったこの作品を鑑賞しました。
はい、素晴らしい作品でした。





2003年のアニメ映画ですが、このアニメーションが素晴らしいです。
東京の夜景の配色は今まで見てきたアニメの夜景の中では美しいです。


トーリー全体に伏線が張られてますが、その回収も早く、しかも納得いったり時には笑ってしまうこともありました。
ひとつだけ、少し未回収なやつがあったのは気になりましたが


アニメで重要であるキャラも魅力的です。
映画でもそうですが、アニメというのはキャラクターというのは非常に大切です。
それがどれだけ愛せるキャラクターであるかで、その作品の価値は変わります。この映画ではそのキャラを非常に大切にしていて、愛せるように作られていました。


主要の3人にしっかりバックストーリーがあり、なぜホームレスになってしまったのかというのが納得いきます。
それと同時に、そういう過去にも笑いや、常識を皮肉ったネタもあり共感しながらも、暗い感じにはなりませんでした。


また、周りのホームレスに対しての目線や態度もリアルでそのバックストーリーがあったので、3人の活躍や行動に応援したくなりました。


しかし、ギャンブルでホームレスになったギン、オカマのハナのストーリーに魅力はあるものの、
家出少女のミユキのバックストーリーは2人と比べると少し弱かったです。
ただ、冷静なツッコミやキャラは好きでした。





映画で伝えたい家族や人間関係に対するテーマは分かりやすかったですね。


ホームレス3人組が結構家族のように見えましたし、
ホームレス達と普通の人たちの格差のあり方、その差のなかでの人間描写や関係性はうまく描けてました。


しかし、結局最終的に血縁上が大事なのか、それ関係はなしで家族は大切なのかというのが少しボンヤリではありました。


最後の結末や、その答えに身を委ねたような終わり方はしていましたが、
それでもいい気分での心残りではなかったし、
もっとそれらの意見をそれぞれハッキリだして身を委ねて欲しかったのはありました。


ですが、全体的な映画の完成度は素晴らしいし、笑えるシーンも笑えて、見ていて楽しいものではありましたね。



そんな感じですね。


■評価


最終評価は・・・




☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫

9/10です。

 


ここ最近見た日本のアニメ映画の中では良かった作品でした。
テーマのことについて考えるのもいいし、なにも考えずとも楽しめる映画です。


クリスマスに見ることをおすすめします





はい、そんな感じで!