■予告
■あらすじ
事故で妻と娘を亡くし自らも車椅子生活となったホアキンは、自宅に引きこもり孤独な毎日を送っていたが、貯金が底をついたため自宅の2階を貸し出すことに。そして住みはじめたストリッパーのベルタとその娘に亡き妻子の姿を重ね、少しずつ明るさを取り戻していく。そんなある日、自宅の地下室で奇妙な音を聞いたホアキンは、悪党たちが地下にトンネルを掘って銀行に押し入ろうとしていることに気づく。さらにベルタが彼らの協力者であることを知ったホアキンは、ベルタ母娘を泥沼から救い出すべく、悪党たちから現金を奪い取ろうと思いつく。
■Review
『エンド・オブ・トンネル』(原題:Al final del tunel)は、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品の一つで、車いす生活をしていた主人公はある日自宅の地下から物音が聞こえその謎を解くクライムサスペンス映画です。
まず、言っておくとこの映画をスリラー映画やホラー映画と思ってみた人はがっかりするでしょう。ポスターとかの雰囲気的にはそう感じるのは仕方ありません、私もそう思い見ましたからwww
もう一度言うとこれは、サスペンス映画です。
アルゼンチンの低予算映画ではありますが、主人公の敵を探っていく行為や敵との推理戦などはこの映画で一番面白い部分です。
主人公の彼が車いす生活をする上で肉体戦は無理があるので、彼のひらめきや能力で相手を探りながら推理していきます。
ただこれで惜しいのは主人公が元々なんの仕事をしていてのか、彼が推理した伏線があまり拾えていないことです。
伏線の拾い忘れは色んなミステリーではよくあることですが、彼のやってる行動や作っているものは凄いとは思いますが前の仕事が何をやっているか知れればもっと凄みはあったはずです。
ただ、映画としては非常にナンセンスな部分が多かったです。
まず、キャラクターの行動に謎を覚えたり、愛せるキャラがいないということ。
それを思わせたのは序盤から。主人公が家の二階を貸出していますが突然子連れの女性が入って来るや否や、すぐに住む話になってしまいます。しかも大家である主人公の話を聞かずに勝手に手続きしないで入居したり、勝手に彼の置物を移動したりします。
そんな彼女をなんだかんだ許せてしまう彼の精神も以上です、普通こんな人が来たら怪しいと思いますよ。
しかも彼はその彼女に恋をします
その素振りを見せたのは彼女がダンスをするシーンです。これの演出も謎ではありますが、家族の死を抱えてる割にはあっけなく転がったなぁと思いましたね。
そんな昔の家族の事故死の風景もありましたが、生い茂った庭の中に使われていない滑り台や事故当時の車があってその悲しみを視聴者に委ねたり、それ以上の状況を語りはしない為、あまり主人公が悲しい思いを背負っているとは思いませんでした。
キャラの中で一番の謎は入居する女の娘です。彼女はとある理由で言葉がしゃべれないらしいですが、存在理由が不明です。主人公の守りるものとしていたとは思いますが、まず主人公の動機もふわふわしているし、少女も少女で行動は不明で最後の最後になにか重要な行動に出るのか気にはしましたが、最後まで黙ったままです。
ネタバレになるんで言いませんが、ラストシーンも主人公や女はよくあんなことがあったのにその考えができたなと思いました。ある意味その謎の強い精神力ほしいと思いましたよ。ください
この映画で一番がっかりしたのはトンネルです。題名にトンネルがあるのに特別ひねりはないです。
トンネルの中で死闘があるわけではないし、大きなハプニングが多くあるわけではないです。
もっとトンネルの中での誰が来るか分からない緊張感とか、機密な作戦を練るとかしましょうよ。あまりトンネル内での工夫がないのはガッカリです。
そんな感じですね。
☺☺☺⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
3/10です。
もっとキャラやトンネルの使い方に工夫があれば面白いサスペンススリラーにはなれたのに、色々な部分で雑さが出たりしたんでもったいない映画でしたね。
はい、そんな感じで!