■予告
■あらすじ
パリに住む富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすこともできない。フィリップと秘書のマガリー(オドレイ・フルーロ)は、住み込みの新しい介護人を雇うため、候補者の面接をパリの邸宅でおこなっていた。
ドリス(オマール・シー)は、職探しの面接を紹介され、フィリップの邸宅へやって来る。ドリスは職に就く気はなく、給付期間が終了間際となった失業保険を引き続き貰えるようにするため、紹介された面接を受け、不合格になったことを証明する書類にサインが欲しいだけだった。
気難しいところのあるフィリップは、他の候補者を気に入らず、介護や看護の資格も経験もないドリスを、周囲の反対を押し切って雇うことにする。フィリップは、自分のことを病人としてではなく、一人の人間として扱ってくれるドリスと次第に親しくなっていく。
■Review
『最強のふたり』(原題:Intouchables)は、ある事故で首から下が麻痺してしまったお金持ちな男と、介護として雇われた黒人男性の交流を描いた実話をもとにした話です。
実際の介護として働いた男性は黒人ではありません。しかし、それを知っていたとしても気にならない最高な作品でした。
この映画の素晴らしい部分は2人の関係性を映すのがうまいということ。
全然タイプや生活環境の違う2人が最初は衝突はしながらも、やがて深い絆で結ばれる過程は見ていて最高です。
黒人のドリスの流れるままフィリップが今まで味わえなかった体験から、フィリップもやがてドリスに自分のことを分かってもらおうと色々自分の好きなものを教えていきます。
こういう二人の絆を表す映画というのは、ただ見せるだけというのが最近多いですが、この映画は見ていても段々中が良い感じにわかるというのは分かりますし、この二人だけの時の一つ一つの表情を見ると、ゆっくりと心にも感じ取れます。
そういうことが実現できたのは、二人の演技力が素晴らしいでしょう。
フランソワ・クリュゼの体の麻痺した演技ももちろん素晴らしいです。ですが、彼ら二人をみると本当に出会う時には凸凹していると思ってしまい、最後は本当に絆の強い二人だと思ってしまいます。
とにかく、彼ら二人の時の話のキャッチボールがリアリティーありますし、喜怒哀楽もしっかりしているんですよ。笑える話nときには、こっちまで笑えてしまいますからね。
ストーリーは別に特別波があるわけではないです。しかし、2時間もあるのに退屈はしませんでした。理由は前にも言った二人のキャラクターと演技の素晴らしさ。
あ、言い忘れてましたがこの二人の個人で抱える悩みも興味深くてどちらも良いキャラなので応援したくなります。それぞれのストーリーにも無駄はないです。
で、もう一つは音楽でしょう。
フィリップの好むクラシックな音楽と、ドリスの好むヒップホップな音楽。この二つのジャンルを使い分けていました。この音楽の使い方が上手いので映画全体が波のある映画だと思ってしまいますし、見ていて楽しいものだと思います。
この映画では「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」の曲がよく使われていました。個人的には好きなアーティストなんで嬉しかったですwww
ヒップな曲で盛り上げて、クラシックで変に無理やり泣かせようとする使い方ではなく、キャラがセリフなしでなにかを考えているときや風景を映すときなんかに利用されてました。
そうすることで、キャラがなにを考えているのか興味は沸きましたし、映画全体がヒューマンドラマとしての人間の美しさをより描いていたと思います。
最後見終わった時も、感動とか楽しかったという感想よりかは、「ココロがじんわりと温まる」というのが似合う映画でした。
そんな感じです。
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺☺
10/10です。
ちょっと今日は色々話してしまいすいません。ですが、本当に素晴らしい作品でしたし、また見たい映画でした。
ココロに強く残る映画も良いですが、こういう心にしっかりと余韻が残る作品もまた素晴らしいと思います。
ぜひ、見てみてください!
はい、そんな感じで!
それでは!
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