■映画情報
公開日/2016年1月12日
上映時間/99分(1時間39分)
監督/ベロニカ・フランツ&セベリン・フィアラ
制作国/オーストラリア
■予告
■あらすじ
森と畑に囲まれた田舎の一軒家で母親の帰りを待つ9歳の双子の兄弟。ところが、帰ってきた母親は顔の整形手術を受けており、頭部が包帯でぐるぐる巻きになっていた。さらに性格まで別人のように冷たくなってしまい、兄弟は本当に自分たちの母親なのか疑いを抱くように。そして正体を暴くべく彼女を試しはじめるが、その行為は次第にエスカレートしていく。
■Review
『グッドナイト・マミー』(原題:Ich seh,ich seh)は、ヒューマンラストシネマ渋谷などで公開される「未体験ゾーンの映画たち2016」で公開されたオーストラリア製のサイコスリラー映画になります。
様々な映画祭で公開され話題をよび、本場のアカデミー賞で外国映画賞にノミネートされたほどの素晴らしい作品になります。
オーストラリアの映画は個人的にはあまり多くは見ていないので判断はしにくいんですが、全体的にかなり低予算映画ではあるんだなというのは見ていてわかります。
しかし、低予算だからと言ってそれがクソ映画という訳ではありません。低予算の映画の中にも素晴らしい映画はこの世の中にたくさんあります。
逆に予算がかなりつぎ込んでいるのに、クソ映画になるのも然りです。
この映画は個人的には良い映画の部類に入ります。
登場人物は少ないし、自然の中の一つの家が舞台。ほとんどが家の中や家の外の庭や森ばかりですし、セリフもかなり少ないです。ですが、ここ最近のサイコパス映画の中ではアイデアはこの映画が勝っています。
このアイデアと雰囲気だけで恐怖に陥れるのは素晴らしいです。最近のホラー映画も見習ったほうがいい映画だと思います。
予告やあらすじを見てみると母親側が恐怖の対象だと思います。もちろんそれは最初はそうですが、だんだんと兄弟が恐怖対象になります。
時間をかけていってはいますが、それでも恐怖対象になる兄弟の動機は分かりますし、彼らが見ていくものがやがて伏線にもなったいきます。
それに気付けるかどうかがこの映画を楽しめるポイントにもなると思います。
さっきも言った通り、セリフが少ないのでその前の家族の絆であったりとあまり説明はされませんが、それでも映画事態が最後までブレませんでしたし、特に子役の演技も子供らしい部分がある分緊張感があるのが素晴らしいですね。
様々なレビューサイトを見ましたがかなり低評価が多い作品でしたね。大体の意見が「意味が分からなかった」「内容が理解できなかった」という人が多いですね。
私も正直見終わった後、「あぁ、これは万人受けはしない映画だな」とは思いました。
というのもサイコパス映画でありながら、結構ミステリーも隠れています。
これに関しては、かなりネタバレになるし、知らない方がこの映画をより楽しめますので言いませんが(気になる方は他の方の映画レビューブログで教えているかもしれません)
そのミステリー部分ではただボーッと見てしまうと分からなくなります。また映画がセリフが少ないのであまり映画を見ない人はつまらないし、その考えを見つけるのも視聴者に委ねるタイプなので、映画を毎年何十本も見ているよという人には楽しめますが、あまり見ない人は置いてけぼりになりますね。
同じようなセリフが少ない映画で緊張感のある映画では、個人的に「サウルの息子」をおススメします。
こちらは普通に見ていても戦争とは恐ろしいというは分かりますし、緊張感もあります。
しかし、この映画は万人受けしなくてもホラーとしてのオリジナリティーはありますし、緊張感や演技のうまさは素晴らしいと思いました。
そんな感じですね。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
それでは!
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