■映画情報
公開日/2014年4月19日
上映時間/120分(2時間00分)
監督/呉美保
製作国/日本
■予告
■あらすじ
仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、水商売で一家を支える千夏がいた。世間からさげすまれたその場所で、ひとり光輝く千夏に達夫はひかれていく。しかしそんな時、事件が起こり……。
■Review
『そこのみにて光輝く』は、芥川賞候補に幾度も名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った作家の佐藤泰志の唯一の長編小説を、実写化映画した作品になります。
今回は短くレビューします。
というのも、言うことはあるにはあるんですが、早くすんでしまいます。
よろしくお願いします
脚本やストーリー自体は素晴らしいと思います。
負のスパイラルを良く描けていますし、その中から小さい光があるような描き方をしていたのは良かったです。
が
とりあえず役者の役作りがあまりにも甘いのが気になりました。
役者の演技力は素晴らしいんですが、特に主役の綾野剛の役作りの甘さが結構出ていた作品でした。
貧乏暮らしで前職も汚れてしまう仕事にいたのに、肌は綺麗で髪も結構清潔にしています。
体つきも健康的でしたね。貧乏くらしなら、食に関しては悩む種なのに
舞台が函館なのに、演者が誰一人北海道出身がいないということが気掛かりですね。
関西出身の俳優が2人いて、北海道の訛りは分かりませんがどちらかというとこの2人が喋ると函館というよりかは、舞台が大阪かな?と思ってしまう部分が何回かありました。
会話にも違和感ありました。
海の側で歩いて会話して、波の音もでかいのに
良くあの小さい声で会話が成立するなと思ってしまいましたね。
それくらい細かい部分にはなりますが、やはりリアルになるとあり得ないし、
距離と会話が気になり、映画に集中できなくなりますからね。しっかりしてほしいです。
それから、邦画独特ではあるんですが喧嘩したあとなどにタバコを吸うのはアレはなんでしょうね?
この映画でもそうですが、邦画で事件後でボロボロになったり、
交通事故や殺されかけの時にタバコを吸うのはあまりよく分からないし、
映画としての意味はあまりないなと思います。
カッコつけというには、リアルなら絶対やらないカッコつけですね。
もしくはワンピースのサンジに憧れているんでしょうか?
話が脱線してしまい、すいません
レビューをまとめると、演技やストーリーは良いのに、
役者の役作りや、ちょっとした演出が邪魔だったり甘い部分があり
折角脚本が素晴らしいのに残念な映画になってしまったなと思いました。
そんな感じですね。
■評価
最終評価は…
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
それでは!

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