■予告
■あらすじ
靴職人を目指す高校生タカオは、雨が降ると学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。そんなある日、タカオは謎めいた年上の女性ユキノと出会い、2人は雨の日だけの逢瀬を重ねて心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノのために、タカオはもっと歩きたくなるような靴を作ろうとするが……。
■Review
『言の葉の庭』は、ただいまも何故か絶賛公開中の『君の名は。』の監督で知られる、新海誠の短編アニメ映画になります。
このブログでは、『君の名は。』と『秒速5センチメートル』のレビューもあげています。
この記事の最後に載っけますので、気になる方やまだ見てない方は見てみてください!
相変わらずアニメーションは綺麗で素敵です。
特に今回は雨の描写も多いので水の表現なんて大変なのに、この監督はその水の美しさや、雨が上がったときの太陽の光方までもすべて綺麗に描いています。
これを手書きアニメーションにするのは中々のものだと改めて実感しました。
『君の名は。』も大変綺麗なアニメ映像ではありますが、個人的にはこちらの方が好きです。
いっそのこと、てかやるかも知れませんが今までのアニメ作品の絵などを展示する個展を開いた方がいい気がしますね。
大体の人がこの絵の美しさで評価を大きくしていますが、脚本に色々と問題があったり気になる部分がありました。
まずその前に演出面から言わせてもらいますね。
先これ言わないとなんか自分がスッキリしないので…
新海誠を見てきた中で、私的に彼の演出は大嫌いです。ファンの方すいません。
なにが嫌だったかと言うと、今までの新海誠作品にも言えますが、まずナレーションに頼りすぎなことと、台詞が世界観や年齢にマッチしていないんですよ
今回の作品にも言えますが、ナレーションでキャラの心情を明かすと言うのは別に構いません。しかし、それらがなにかとポエム臭いし、結構普通の高校生が言ったら恥ずかしい台詞だらけです。
もし、中二病を拗らせているなら話は別ですが、そういう訳ではないです。
あと…これは文字でどう言えば言いか分かりませんが、
音楽のリズムとアニメの場面を何枚かリズムよく出してきていることも多々あり、
それが感動を押し付けている感じがして嫌でした。
…ちょっと批判みたいな文になって、すいません。
登場人物にもあまり共感はできないし、応援はできませんね…
主人公の高校生がかなり老けている感じがして、家事もやりバイトもこなす。それで15歳というのは驚きました。
いや、15歳に見えねーよ!
それで、雨が降れば公園で靴のデッサンを書いて遅刻をして、テストも散々。
あまり行動が意味わかりません。あそこの公園に行ってまでなにがあるのかというのか説明されません。
逆に集中できるから、というなら休日でいいし、
なぜ午前を遅刻してまで、靴の絵を描くのか?
別に授業中に書いてた方が高校生らしいです。
それで、遅刻はするわ単位取れるか分からないわ、けどバイト頑張って専門学校行きたい。
夢を目指している部分を変にあやふやで、なんか夢を目指している人たちを馬鹿にしているようで腹立ちます。
そもそも、あれはなぜ出会った女性が自分の学校の先生だって気づかないのか
私が高校生でも、30人くらいいた先生を名前は覚えられなくても把握はしていましたよ。
自分の世界にのめり込んでいたから。という理由でも入学式や、なにかしらで目にするでしょう
そういう設定も後から急にやって来たんで、慌てましたよ。
それで、最後の最後に突然先生に叫んでいるので、もう言いたいことは分かるけど…こいつの考えが読めん!
あと、この映画女性が飲んでた金麦の缶を主張するかのように映像にだしたり、
服のスポンサーブランドを見せてきたり
映画というよりかは時々CMぽい映像が見れましたね。
あー…最近ビール飲んでないなぁ。アサヒスーパードライ飲みたい…
まとめると、登場人物特に主人公の行動に謎を覚え、
ロマンチックな恋愛にしたかったのか、感動を押し付けている感じもして、
したいことをごちゃごちゃしてしまうので、世界観もよく分からない状態になってしまった映画でした。
一度別の脚本家がやって、アニメを新海誠の絵にしたら面白そうですね。
そんな感じですね
■評価
最終評価は…
☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
2/10です。
『秒速5センチメートル』ほど1時間が退屈に感じたりはしない作品ではありました。
しかし、それでも言いたい部分もあったり納得いかないなという描写もあったりはしましたね。
はい、そんな感じで!