■予告
■あらすじ
1960年、ニューヨーク。神経質すぎる妻クララとの生活に息苦しさを感じていた建築家のウォルターは、パーティで出会った女性に心惹かれるが、嫉妬したクララに自殺未遂騒ぎを起こされてしまう。ついに妻に嫌気が差したウォルターは、妻殺しの完全犯罪を実行したという男の記事を思い出し、その男に接触を図る。数日後、森の中でクララの死体が発見される。自殺の可能性が強まる中、1人の刑事がウォルターに疑いの目を向け……。
■Review
『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』(原題:A Kind of Murder)は、
『キャロル』などを手掛けたパトリシア・ハイスミスのミステリー小説を元に作られた映画です。
ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」で公開され、すぐにDVDリリースされたのでDVDで見させていただきました。
『キャロル』のように昔の町並みを舞台にした話はハイスミスはやはり上手いです。
『キャロル』ほど町並みに印象や深い感動はありませんが、ジャンルがミステリーというのもあり、その当時の犯人探しは見ていて歴史を感じます
科学捜査は勿論、なにかしらの超能力で犯人探しとかではなく、
捜査をなんども続け、犯人の行動を推理し、そしてたまに自分の勘や直感にも頼る昔ながらの捜査は面白かったです。
今の日本の刑事ドラマ…「相棒」など好きな方はこの捜査は見ていて飽きないでしょう。
ストーリーにあるように離婚しようとする夫婦の話が1時間くらい見せられます。
パトリック・ウィルソン演じる主人公と、その妻役ジェシカ・ビールのギスギスした関係性も素晴らしいです。
最初からそういうのが伝わりますし、だんだんとそれが表現はしていないのに雰囲気だけで最初より関係性が悪化しているのは見てわかります。
ただ、パトリックの演技が相手側がいなくなった途端にあまり演技に魅力を感じなくなりましたね。
そういうのがあって個人的に刑事役の人と髪型や服まで大体一緒などで、その人との区別がつけませんでした。
これは主人公の演技が魅力がなくなったのもそうですし、刑事役もあまりカリスマ性を感じなかったとは思いますが
ストーリーには引き込まれるものはあるし、特になぜ妻は殺されたのかというのは興味は持ちます。
しかし、残り30分くらいでその話なのであまりにも短くなってしまいストーリーの繋ぎが悪い箇所が何箇所か見られた。
そして一番残念だなと思ったのは夜の撮影が多くて、誰が誰だか分からないことがあった。
特にラストは暗すぎて本当に何をやってるのかもわかりませんし、誰がなにをしているのかさえ分かりません。
そういう一番見せなきゃいけない所や大切な部分がそれに多いので勿体なかったですね。
そんな感じですね
■評価
最終評価は…
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
ミステリー映画にしてはラストはスッキリしない終わり方はあれはアリっちゃあアリです。
物語事態もつまらない訳ではないので、ミステリー映画を見たいなと言う方にはオススメです。
しかし、私個人的には映画館に赴いてまで見たい作品ではなかったですね。
DVDで正解でした
はい、そんな感じで!