■予告
■あらすじ
日本の伊豆沖で賭博船に爆発が起こり、乗っていた鉄竜会の組長が命を落とす。組の用心棒として雇われていた石川五ェ門は、犯人の男を追い詰めるが取り逃がしてしまい、混乱の最中に賭博船から金を奪うことに成功していたルパン三世と次元大介、峰不二子は、逃走中のボートから、その様子を目撃していた。船を爆破した犯人は、「バミューダの亡霊」と呼ばれる大男の元兵士で、公安の銭形警部もその行方を追跡していた。組長の葬儀の場で裏切り者の汚名を着せられた五ェ門は、屈辱を晴らすため犯人を追うが……。
■Review
『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』は、大人気作「ルパン三世」のレギュラーキャラクターのひとり石川五ェ門の若き日を描いたスピンオフ作品です。
前作はルパンの相棒次元大介を主人公にした『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』、峰不士子を主人公にしたアニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』など、
今ルパンのレギュラー陣にスポットを当てたスピンオフ作品が出されています。
今回の監督は『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を監督した小池健が担当。
前作は見ていませんが、今回の映画はこれだけでも楽しめますし、前回を見ればより楽しめるとは思います。
ルパンの映画は大好きです。流石に毎週アニメで放送してきたものは見てませんが、金曜ロードショーなどでやっているカリオストロの城や『ルパン三世 ルパンVS複製人間』とかも見てきました
そういった金曜ロードショーでやるようなルパンとは違い、ハードボイルドでギャグも全然ない大人の雰囲気を醸し出した映画でした。
ファんからは原作に近い絵柄とか演出とは聞いているので、ファンや大人向けのアニメでしょう。
ルパン三世をこの時代でも好きな子供はいるとは思いますが、結構バイオレンスな演出もあるんで、そこは親と相談して見てみてください。
石川五ェ門の話ではあるんですが、ルパン三世の映画には変わりはありません。ルパンや次元も勿論出ますが、あまり映画に関与したような出し方ではありませんでした。
変にルパンも戦いを手助けする訳ではなく、あくまで五ェ門を見守るように見ていたり、ラストの映画の中でのラスボスとの闘いも五ェ門がやるので、
五ェ門というキャラや戦いに1時間じっくり見れて、男の素晴らしい生き様を見ることができましたので、好感です。
ラストのラスボスとの戦いや、集団に立ち向かう時のシーンは静かではあるんですが、爽快感はあります。
腕とかを切りに切るシーンは、やはりそれは爽快でしたし、血生臭いような演出は格好いいです。
不満点をあげると、映画自体が1時間でかなり短いんですよ。
その短いせいで伝えることが出来たであろう物があまり掘り起こしたりはしないし、伝えきれていない部分がありましたね。
例えば石川五ェ門が用心棒として雇ってくれた組長がなぜそこまで慕うのか、命よりも大事な物を壊されて心身傷つくんですが、それがなぜ命よりも大事な物かその理由とか過去も分からないし、
ラスボスがなぜあそこまで不死身なのか。もしかすると前作とかにそれが話されてるかも知れないですが、
それでもやはり1時間では説明不足になってしまって、ストーリーにちょいちょいツッコミ所とかはありましたね。
淡々とではありますがハードボイルド演出や演技それから音楽も格好よくて素晴らしいし、
石川五ェ門が負けた最強の敵に再び立ち向かう姿や、血生臭くバイオレンスなバトルシーンは見ものでした。
そこまでストーリーに集中はしなくても、それだけでも十分には楽しめるとは思います。
しかし、ストーリー部分も気になる人になると五ェ門は格好いいのにストーリー微妙だなと肩を落としてしまう映画にはなるでしょう。
全体的には悪くはないのに、勿体無い映画だったなと思います。
そんな感じですね
■評価
最終評価は…
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
ストーリーは気にはしましたが、全体的にはそれほど出来は悪くはなかったし、1時間だけでも楽しめた映画には私的には変わりません。
ルパン三世好きな人がどう評価するかは分かりませんが、私は十分に楽しめた映画ではありました。
はい、そんな感じで!