■予告
■あらすじ
生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。
■Review
『ラヂオの時間』は三谷幸喜監督&脚本を手掛けた自信初の映画作品になります。
元々は劇団東京サンシャインボーイズの演技で、それを映画にした作品になります。
レビューを始める前に、私がこれを見た理由は先日またひとり偉大な俳優が亡くなられました。
おヒョイさんでお馴染みの藤村俊二さんです。
俳優や声優、振り付け師など様々な分野で活躍していき、私は彼の優しくどこか力強い演技が大好きでした。
そんな藤村さんが出ている映画で『ラヂオの時間』がメディアに取り上げられてたので鑑賞しました。
ご冥福をお祈りします
改めてレビューに入ります。
こちらの映画は先程も言いましたが元々舞台の脚本になります。
なので映画を観ているというよりかは、舞台をかなり広くした舞台演劇に見てしまいます。
別にそれが悪い訳ではないですし、逆に前々から三谷幸喜監督はこういった映画を作って来たので別に違和感なく私は見れました
序盤20分でのキャラクター紹介や関係性を上手くストーリーと合わせて紹介できていたなと思います。映画のなかでは個人的にこの20分が大好きでした。
仕事の映画ですのでそれぞれの上下関係の紹介なんかはより分かりやすくて、キャラから何まで印象的なものになっています。
特にこのキャラ紹介の良いところは一部のキャラにお客さんが見て好きになれる部分と嫌いになる部分をしっかりと紹介した所でしょう。
それからこういうテレビやラジオの仕事って色々と人間関係や仕事に対しての気持ちが汚いイメージがあると思います。
そういった部分も綺麗に納めようとしないで、汚い部分や見ていて嫌になる所をしっかりと写していたのには好感が持てます。
さっきの上下関係での写し方もこれに当てはまるので、20分間は笑えたり興味が出たりする部分があったシーンでした。
不満点をあげると、何個かいらないシーンや、必要性のないシーンがあったりしました。
笑わせたいのは分かりますが、それが物語に繋がる訳でもないシーンが何個かあったのは気になりました。
物語はラジオドラマの脚本がある一人の我儘のせいで段々と可笑しくなり、それが本番にも影響がでるストーリーなんです。
このアイデア自体は素晴らしいし、前半なんかはこの脚本がどんどん変わり可笑しくなるという演出は私もクスクスとでしたが笑ってました。
しかし、これが後半にも続いていくとドンドンメチャクチャなものになっていきそれが面白いはずなんですが、全然笑えません。
なぜならラジオドラマの脚本担当した人がそれを見てずっと悩んでたり、メソメソしていたからです。
要は作ったものが大切なのか、人の事を気にかけながら仕事をするのが大切かというのを言いたかったんでしょうが、
明らかにその意見を聞いてても100人中100人が脚本家の味方をするでしょう。
それは勝手なワガママでドンドン脚本がメチャクチャになり、しかも書いた人はこの脚本を大切な物語だと思い作っていたとなればそれはやはりどんなストーリーでさえ味方しちゃいますよ
それをメチャクチャにしては「これが仕事だ!」と言い張り、なんだかんだ無事に終われば最初に我儘をいった女優は謝りもしないで「面白かったー!」と言い、
挙げ句の果てにはメチャクチャにされた脚本家本人でさえ何故か納得してしまうという。
そんなんでいいのか?!
もしこれが脚本家がメソメソしないで途中から同じノリでやれば終始笑えたんですが
それから特に私が気にくわなかったのが、西村雅彦が演じたプロデューサーの台詞。
「名前を載せたくない作品もある、いつかはいい作品を作れると思っている」
いや……
いつかってなんだよ!
なんで!今!良いものを作ろうと頑張んないんだよ!それでもプロデューサーか!?
確かにやらかしたなという作品があったなら名前を載せたくないなぁ…。という気持ちになるのは分かりますよ。
しかしながら、自分の担当した番組全て今までテキトーに作ってきたような台詞で
良くかっこつけて言えたと思いますよ。
とりあえず良い部分はあったけど
それで悪い部分はより目立ったなと思いました。
最初の20分のくだりと、唐沢寿明演じたディレクターがかっこ良かったのと、
あとはおヒョイさんですね。
最後にスタジオを出ていくおヒョイさんを見た時には感動的なシーンではないのに、涙が出そうになりました。
本当素晴らしい人でした
そんな感じですね
■評価
最終評価は…
☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
2/10です。
前半は素晴らしい映画かなと思ったんですが、それが後半からはあんなことになるし、
そのせいで段々笑えなくなり、見ていて納得のいかない作品でした。
Yahooレビューを見る限り、好き嫌いがかなり別れている作品で好きな人は好きになれるのかな?と思いました。
はい、そんな感じで!
それでは!
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