■予告
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■Review
どうも、Ko-taです。
本日はアカデミー賞で4部門を受賞した作品、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』をレビューしていきます
監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、主演はマイケル・キートン、
作品賞、脚本賞、監督賞、撮影賞を受賞したことで話題を呼び、日本でもテレビなどでも宣伝されて名前だけでも知っている方はいると思います。
しかし、海外は勿論日本でも賛否がわかれたこの作品。
果たして私が見たときどうだったか?それをレビューしていきたいと思います。
あらすじを紹介します。
「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡した俳優が再起をかけてブロードウェイの舞台に挑む姿を、「バットマン」のマイケル・キートン主演で描いた。かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の底にいる俳優リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台にのぞもうとした矢先、出演俳優が大怪我をして降板。代役に実力派俳優マイク・シャイナーを迎えるが、マイクの才能に脅かされたリーガンは、次第に精神的に追い詰められていく。
さて、この映画を私から言わせてもらうと、スゴイと言える映画だし、映画好きなら観た方がいい映画と言っておきます。
しかし、私の中ではスゴいなと思えてもじゃあ心から楽しめましたか?と言われたらそれは「いいえ」と答えてしまうでしょう。
それからとりあえずこの映画は生半可な気持ちで見ないことをオススメします。
『アイアンマン』や『アベンジャーズ』を観る感覚で観ない方が良いと思います。
さて、まずいい部分をあげると映画自体の技術力は本当素晴らしいと思います。
特にそう思わせたのが、いろんな人も言ってますがワンカット長回し風の映像でしょうね。
こちらは映像と映像を繋ぎ会わせて、1つの場面にしているんですが、それがあまりにも上手いし、自然的です。
ですがそれでもある場面で別のカメラかカメラマンが撮ったんだろうなと思ってしまう部分はありますが、
それでも繋ぎ方は上手いし、ずっとその映画の物語には集中できます
それから音楽も素晴らしいです。
映画の中ではほとんどがドラムだけの音楽なんですが、マイケル・キートン演じたリーガンの心情をよく表せた音楽でしたし(特にバードマンが姿を現した時からは表せていました)、
聞いているだけでも楽しくなれる音楽でしたね。
これを演じた俳優人の演技力やカリスマ性も圧巻です。
マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エイミー・ライアンなど素晴らしい演技をしてくれました。
ただね…
ただ、私がこの素晴らしい技術や演技力の高い俳優人が揃った映画を観ても、
「この映画は最高だ!」とはあまり言えないんです。
いえ、勿論いい映画なんです。私が観たなかでも演技に対してや、映画や舞台のことでのメッセージ性や言いたいことは分かっているつもりですし、
好きな台詞だったり、引き込まれたシーンはあるんです。
しかし、ストーリーがじゃあ素晴らしいとは言えなく、寧ろ中途半端と言えるんですよ。
この映画の最大の見所と言うのが、「リーガンが昔のように人気者になれるかどうか」ということ。
そして、「父リーガンと娘の家族の物語」というのが絡みます。
こちらの二つは勿論映画の中では何回か言われていましたし、どうでもいいとは言えない内容です。
しかし、その二つの描き方があまりにも中途半端だと感じました。
リーガンは「バードマン」で一躍脚光を浴びましたが、もう今では忘れさられてしまった俳優になります。
それを自分の中では演劇という形でもう一度人々に注目させようと思っていますし、
今のアイアンマンやTwitter、YouTubeを使った商法は正当な商売ではないと考えています。
それまでの考えや行動としては観ていて素晴らしいんですが、最終的に彼は舞台で本物の銃を使い、観客の前で自殺をしてしまう正当ではない方法で脚光を浴びます。
ジャンルがブラックコメディだからそれもそれでありと言えばありなんですが、
しかし、それでもあそこまで毛嫌いしていた邪道な商法をそこであっけなくするというのは自分の中ではスッキリはしませんでしたね。
心のなかのバードマンには勝てたとしても、結局は自分の信念との戦いには負けてしまったと観てもいいかもしれませんが。
娘とのシーンも最初こそは良かったものの、観ていて娘との関係性は中途半端に感じたし、
それが最後まで感じられました。
娘がいろんな人と会話し、父がなぜこの舞台に挑むのかというのは観てて良いものでしたが、最終的にこの関係が再生されたのかが観てて分かりませんでした。
まぁ、リーガンが離婚した母と関係が回復したのはわかりましたがw
それから映画全体がブラックコメディで、笑える箇所もあったりはしますが、この映画をどう観ていいかがわかりませんでしたね。
それから、映画の物語としての紐解くという楽しみがあまりなかったなと言いたいし、
全体的に言ってもあまり世界観には浸れないかな?と思いました。
変な説明ですいませんm(__)m
簡単にまとめてしまうと、
あまりにも観て楽しめる人は限られるなと思います。
「楽しめたけど、素晴らしくはない」と言う人もいますし、「素晴らしいけど、楽しめない」と言う人もいたり、はたまたそのどちらか。
色んな意見を聞けるという点では、とても良い映画なんですが、
だからと言って全員が好きになれる映画ではないです。
私的には、決してつまらない映画ではないというのは言えますがね。
この映画では『演技』についての心使いや、演技論、プロフェッショナルをコメディにかつ、なにか私たちに訴えかけてるように見させてくれます。
そういう意味では、なんだかんだその部分で私は共感したり感じ取れる部分はありましたね。(昔演劇の専門学校に行ってたので)
好き嫌いは別れますが、映画好きは勿論、演技をする人、演劇をやろうとしている人、俳優など芸能を目指す人にはオススメできる映画です。
そんな感じです。
■まとめ&評価
最終評価は…
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
技術面は素晴らしいです。しかし今もいった通り万人受けはしませんし、人それぞれ感想は違ってきます。
しかし、それでも1回は観ても良いとは思います。
素晴らしい映画だったというのは言わせてください。
はい、そんな感じで!
それでは!

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