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どうも、Ko-taです。
今回は是枝裕和監督作品『海よりもまだ深く』をレビューしていきます。
私的に是枝裕和監督は邦画の映画監督の中では好きな監督ではあるので、楽しみではありました。
注・ここから先は個人の見解で話していきます
■Review
あらすじを紹介します。
15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになる。
『そして父になる』『海街diary』で知られる是枝裕和監督の最新作。
私は『そして父になる』は好きな映画でしたので、この映画は楽しみでした。
(ちなみに『海街diary』はまだ見ていません)

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この映画自体はとても綺麗な映画ではありました。
映像が綺麗という訳ではなく、ストーリーや台詞がとても深いもので、綺麗なものになっていましたね。
家族の話や離婚、死んでしまった人に対しての思いや子供のこと。
それらを後半からの1つな部屋だけで、淡々と物語は進んでいくのですが、それが今の日本に対してのメッセージだったり、それらの事情を抱える人達の心に打たせたりするのは上手いなと思います。
ですからあくまで日本向けに作られたような映画で、
『そして父になる』のような世界に対して受ける映画ではありません。
前半で阿部寛演じる主人公を中心に、それぞれの物語が進んでいって、
後半から台風の影響で先程言った、団地に住むお婆ちゃんの家を中心に物語が進んではいきます。
前半は良しとして、後半からの風景が部屋の中だけになるので基本見る人それぞれにしたら退屈だとは思います。
しかし、それでも脚本は面白いし、基本2人の人物が話し合うという形になるので、その2人の関係性や想いが見えたりして面白いと思います。
そして監督の面白い所は基本ハプニングは1つにしてあること。
『台風』というハプニングだけで物語を進めさせられるし、父と息子の関係性もその『台風』だけで見せることが出来ていて、
無駄な別のハプニングを使わないという発想は面白いなと思います。
俳優について話しますと、
ダメ男ではありますが息子に対しては良い父親感を出し、映画のなかでは中々憎めないような男を演じた阿部寛と、
それに嫌な目で見ていて、シングルマザーの演技をする真木よう子はとても良かったです。
演技ではありませんが、離婚したのに月に一度は家族の時間として子供と過ごすという設定に対しては
今の日本にしたら珍しい部分はありましたね。
…そしてこの映画の柱を作っていたのはやはり樹木希林でしょう。
なんでしょうかね?w
あの演技の上手さと、自然な物腰はwww
とりあえず私は日本の女優のなかでは演技が上手いと思っている方ですが、今回もやはり素晴らしかったです!
とりあえずレベルが高すぎてしょうがないとしか言いようがないです。
彼女のような若い女優が増えたら良いのになぁと思ってたりしますよ
是枝裕和監督は子役の使い方が上手いです。
今回の子役も自然的に純粋さが見えたりして、わざとそれを出してるようには見えませんでした。
結構そこら辺が今の子供が言いそうな台詞があったり、今も昔も変わらない子供の態度を見ていると、
監督はよく子供を観察して、それを十分に出しているのがわかります。
映画の全体的なことを言うと、ちょっと好き嫌い別れるくらいで普通に良い作品だと思います。
泣けるわけではなく、だからといって沢山笑える映画ではありません。
しかし、この映画を通じてなにかしらの人生の教訓を優しく聞かされ、
最終的には「家族はやはりいいものだ」というのが分かる映画だと思います。
ハッピーエンドでもバットエンドでもない終わり方はやはりそこは是枝流であり面白いですが、
やっぱなにかしらの終わりは欲しいなとは思いました。
そんな感じです。
■まとめ&評価
最終評価は…
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
はい、とても心温まる映画でした。
良い作品でオススメなので、是非見てみてください!
では、そんな感じで!