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映画『四月は君の嘘』評価&レビュー 【Review No.012】

どうも、Ko-ta です


最近テンキーが言うことを聴きません


今回はTwitterでも結構名前の上がったこの作品


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四月は君の嘘をレビューしていきます


原作は新山直司の漫画「四月は君の嘘」で月刊少年マガジンで連載し、11巻まで発行しました。少年誌なのが驚きです。


そして2014年~2015年にアニメ化しこれもヒット。
その流れで映画化したものの、ファンやTwitterなどではかなり批判の声が上がりましたね。


そんな感じで映画化したこの作品。
はたしてどうだったのかレビューします。


注・ここから先はネタバレが含まれることがあります。このレビューはあくまで個人の意見です

■予告


■Review


まず少し言わせてもらうと、私は原作未読、アニメ視聴しないでこの映画を見ました
で、実をいうと期待はしてたんです。
こういうのは案外成功するものなんで。

ただ見てみると「あー、かなり台詞やシーンを原作そのままにしたな」って感じが第一印象でした


それとこの映画に制作者の愛が感じないです。


四月は君の嘘』とタイトルなのに公開日が9月というのがどうも気になりました。
私としては長くなっても良いから、4月までは待って公開させた方が、鑑賞している人にも世界観に入らせやすいと思いました。



さて作品の中で、とりあえず良かった点をあげます。すぐ終わります。


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まず主人公の公生の母を演じた壇れいがキャラとして一番受け止めやすかったです。
母としての子を成長させたい気持ちや焦りがしっかりと出ていたように感じましたし、その思いを伝える演技も良かったです


あとラストあたりで宮園かをりが幻になって公生と一緒に演奏するシーン。
私としては好きでした。正直そういう展開で来たかと思いましたよ。
まぁ、原作ファンはきっと文句言うでしょう

はい、終わり。

良いところはこれだけでした。本当私からしたらそれくらいです



脚本なんですが全体的に台詞がアニメチックでした。なんか広瀬すずが演じる宮園もリアルにいたら絶体言わなそうだし、アニメや漫画に近づけたのは分かりますが、オリジナルでも良いからそこは普通にリアリティある台詞を言わせても良かったかな


原作未読でも原作をはしょって、良いところだけを映画にしたというのが丸見え
そして説明不足です


「なんで二次審査では伴奏が必要なのか」
「そもそも宮園はなんの病気なのか」
「まず成長した公生がなんで客は見た瞬間わかったのか」


説明不足で、きっとはしょってるんだなというのを見ていて分かります


そして、宮園は公生が好きですよっていうデートシーンにも納得いきませんでした。無理矢理「宮園は実は公生が好き」というのを見ている人に分からせる雰囲気がありました。
正直別にいらないシーンです。


いらないキャラもいます。特に審査員はただ解説をして終わりなんで解説なら他でもできると思います。

またコンクールに出させようと絶賛した審査員が
「宮園は招待しないものがいたが、私が何とかして招待状を作った。だからまたあの素晴らしい演奏を聞かせてくれ」と招待状を渡すシーン位は作っても良かったと


演技については正直言うと良いものではありません。
ファンの方には先に謝ります。すいません、山崎賢人の演技は元々嫌いで、今回も見ていて嫌でした


全体で言えるとすると、どういう心情で動いてるのか演技してても分からないです。宮園が公生を好きになる表情も分かりにくいし、公生もあまり顔が動きません


なんでどのキャラクターがどういう性格かを最初から捉えることが難しいものでした。


子役も下手でした。てか、最近のあれでもありますが子役の演技が子供ぽくないということ。演技というよりは脚本の問題ですね


そして演技に関して私が一番見ていて嫌だったのが、


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石井杏奈です。ファンの方すいません。


しかし彼女のキャラクターはきっと大事な役でもあるのにキャラクターが見えないし、
場所や人との距離感関係なく一定の音量とリズムで話す
周りを気にした演技をしないでいるという点に所謂苛立ちを覚えました
この映画を破壊してる人だと思います


音楽に関してはまずBGMがポップな曲や挿入歌などあまりその世界観にあった音楽を選んでいない感じはしました
バイオリンやピアノオンリーでもその世界観を表せた感じはします。


そして、演奏シーン。私は音楽の知識はあまりないんですが1つ言えるなら「全部一緒に聞こえた」


そしてこれもまた曲の説明とかあまりなく私のようにピアノ伴奏とか素人の人はおいてけぼりです。


迫力があったわけではないし、だからといって下手なわけではない。
ただ弾いているだけのようには聞こえました


あまり比べたくはないんですが、ドラマでのだめカンタービレというのがありました。



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かなり大成功したこのドラマ。音楽とラブコメという要素は似ていますが、ジャンルは少し違いますかね?ワカリマセン…


このドラマ、演奏では玉木宏が曲を簡単に説明をして、あまりオーケストラと馴染みのない私も大体こういうものだと理解はできました


恋愛要素としても演奏を通じたり、当たったりはするもの、音楽で二人の恋の距離は段々縮むのも毎週楽しみでした


ドラマで時間をかけてもしっかりキャラにも愛着は沸いていらないキャラいませんし、2人の恋にもキュンとします。

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要はなにが言いたいか。これを映画にしようとした考えがおかしい。


特にあまり恋をしていたと見ても分かりませんし、母と公生の問題もあまりスッキリ終わった感じはしません。
変に告白をしても、なんだ急に?と思います。


最終的にツメツメにしすぎて、何も伝わらないし、なにも残らない映画になったと見てしまいます


これをもしドラマにして、しっかりキャラクターと恋愛を描きながら音楽を触れてない人にも楽しく見れる作品にしたら良いものになってたと私は思います



あ、ひとつ残ったものが…


アニメと漫画は見ようと思います

■評価&まとめ


最初評価は

2/10です


観客が途中退室するレベルの映画でした。で、小学生の女の子が泣いていて、私のような年齢が泣かないとなると、


酷いようですが小学生レベルの映画になっちゃいます


しかしこれは映画として見たらひどい構成だったんですが、キャスティングも考え直してしっかり製作されたドラマにすれば精々6~7点はあげられるくらいです。


ちなみに実写に関しては別に構わないですし、私としてはオリジナル要素入れる実写映画も構いません。しかしそのアニメはアニメの雰囲気があり、映画には映画の雰囲気があります。


それをしっかり出せるか出せないかで良い作品ができると思います


しかし、『シン・ゴジラ』『君の名は』と邦画も良い感じだったのにこの状態だと将来邦画の未来が心配です…




では、そんな感じで!

それでは!

映画「四月は君の嘘」公式サイト

◆次回『コウモリと超人と時々、オンナ』