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映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』もう俺の心がしゅわりん どり~みん!!評価&感想【No.628】

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■作品紹介


公開日/2021年7月22日

上映時間/87分(1時間27分)

監督/イシグロキョウヘイ

製作国/日本

■予告


■あらすじ

俳句以外では思ったことをなかなか口に出せない少年チェリーは、ヘッドホンで外部との接触を遮断して生きている。ある日彼は、見た目のコンプレックスをマスクで隠す少女スマイルとショッピングモールで出会い、SNSを通じて少しずつ言葉を交わすように。そんな中、バイト先で出会った老人フジヤマが思い出のレコードを探し回る理由を知った2人は、フジヤマの願いをかなえるためレコード探しを手伝うことに。一緒に行動するうちに急速に距離を縮めていくチェリーとスマイルだったが、ある出来事をきっかけに2人の思いはすれ違ってしまう。

引用元:サイダーのように言葉が湧き上がる : 作品情報 - 映画.com

■ネタバレあり感想

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『サイダーのように言葉が湧き上がる』


今回は試写会での鑑賞。なかなか無いですが公開日の本編と若干違うかもしれませんので、そこはあらかじめご了承ください。


去年が本当は公開日ではあったのですが本作はこの状況下で延期ながらも東京国際映画祭で上映。その後何度かの試写会を経て今年やっと上映された作品になります。


まず序盤のキャラ紹介。あれは素晴らしかったと思います。特にこの作品はナレーションもなければ、説明台詞もあまりなくて絵的にアニメーションの映像の力でそのキャラクターの心情を表現しています。


特にこの序盤20分くらいの映像演出や大まかなな演出はかなり上手いなと感じました。観客がいることを前提にキャラを紹介するのではなく、その日々のやりとりを自然的にとらえることで「彼(彼女)はどんなキャラなんだろう」と興味をそそられます。


主人公二人の朝の日課でチェリーは俳句が好きなキャラだと分かるし、スマイルに関してはコンプレックスの出っ歯を矯正していてそれも隠したいからマスクをつけるというのが説明無しでもちゃんと分かるし、その後のハチャメチャな出来事はアニメぽいけれども観客の心を掴み、その後もキャラの関係性をキャラの自然な会話で表現していている


さらになんでチェリーと呼ばれてたりするのか、チェリーの俳句ツイートに「いいね」をするのは誰なのか、あの町の俳句の落書きはなんなのかというのを早めに消化して物語そのものを集中させる技法。この全てがもうヤバいくらいにスゴい上手い!!!!!!


もうこれだけでご飯3杯いける!


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そこからは本当に「アオハルかよ!」って言いたくなるような青春ラブストーリーではあるにはあるけれどアオハルよりも、というか邦画の恋愛映画よりも無駄な物を省きながら、ここはしっかりと伝えたいんだ!っていう部分に関してはしっかり長い時間を使って映像で表現してますね


特にそういうシーンで好きなのが二つありひとつはチェリーが書いた俳句を詠むシーン。本当は俳句の先生が詠むんですが、チェリーだけはチェリーに詠ませます。これはたぶん先生が彼のコンプレックスを治したいが為なのか、または彼の作品が素晴らしかったから彼が詠むからこそその作品が成り立つのだろうと感じたのか


チェリーはそれを詠もうとするのですが緊張のあまり小声になりなかなか詠めないのです。これがかなり長い時間をかけるのですが、どれだけ彼が人前で発表や詠むのを緊張してしまうのか分かるし、「俳句は言葉の作品だから詠まなくてもいいじゃないか」という台詞がより説得力が増し、その後のラストシーンがかなり生きると思います。


もうひとつがスマイルが涙を流しながらレコードを修復するシーンですね。これはかなり心にグサッと刺さりました。
ある人の大切なレコードを治すけどなかなか治らずに涙を流すというのにも見えますが、しかしその前にチェリーが引っ越しをしてしまうのを聞きショックで冷たい言葉をいいます。


たぶんだけどその言葉で折角の関係が離れてしまった時間や関係性を修復したいけれど、レコードはボンドを使っても落ちてしまう。何度もやってもなかなか治らないから自分はなんて冷たいことをいってしまったんだろうというチェリーに対しての悲しみの涙にも見えましたね。それがかなり長い時間をかけ絵的に表現するからよりそれが強く伝わります


終盤の展開に関しては正直ここまでかなりリアリティーで自然的な表現をしてきたのにそういう感じかという思う反面、少し懐かしいような古典的な恋愛映画のような演出には不満と良いとかなり天秤がグラグラ揺れてますねw


けどそもそもの話町中に俳句の落書きをしながらもそれが俳句を全く分からなくとも物語やキャラの心情を映す上手い演出でもあるわけだし、ショッピングモールの天辺であんな秘密基地みたいなことを大の大人がするかと言われてもけれどやはりああいう所で集まって喋ってたい気持ちもあるわけでそういう意味ではリアリティーと理想の間の境界線に立つのが上手い作品だなとも思えちゃうんですよね。何を言ってんだ俺は


だからこそラストの展開もありきたりなんだけど、正直先も言った通りあの人前で発表や俳句を詠むのが苦手なチェリーがスマイルに対して思いを俳句で伝えるのはかなり心撃たれちまって、劇中でもエモかったのにこのラストでエモエモのエモでもう尊死してもいいかなとも思ったり


ちなみにここで劇中の音楽の曲を使いながら即興で俳句を詠むんだけどこれが歌のように聞こえるのもいいんだよね。それと同時にポルノグラフィティ新藤晴一を思い出した。あの人の歌詞は俺たぶん日本一好きかもしれないし、新藤晴一も俳句やるからさ。だからこの劇中の演出もかなり好きだったんだよ


そんで他の奴らは花火に夢中、チェリーとスマイルはお互いに君に夢中ってか?!!はあーーーーあ!!青春じゃねぇぇかよ!チクショウ!!!


結論:この映画最高!

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■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀😀😀😀😀

10/10です。


たぶん好き嫌いは別れる。ここまで言っておいて好き嫌い別れるというのもアレだが。
ただこの夏に見ておくべき映画なのは確かだし、夏の恋に背中を押してくれる映画なのは確かです。あ、けどストーカーとかダメだよ?


ちなみにこの記事のシメで映画にちなんで俳句を詠むのも考えたんだけど、そもそも語彙力のない俺が俳句なんか作れる訳ないわ。梅沢富美男に怒られるわ






はい、そんな感じで!

それでは!