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映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』アニメでは珍しくキャラに魅力がない。評価&感想【No.495】

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■映画情報


公開日/2018年2月24日

上映時間/115分(1時間55分)

監督/岡田麿里

製作国/日本

■予告


■あらすじ

人里離れた土地で、ヒビオルと呼ばれる布を織りながら静かに暮らすイオルフの民の少女マキア。ある日、イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる獣にまたがるメザーテ軍が攻め込んできたことから、マキアとイオルフの民の平穏な日々は崩壊する。親友や思いを寄せていた少年、そして帰る場所を失ったマキアは森をさまよい、そこで親を亡くしたばかりの孤児の赤ん坊を見つける。やがて時は流れ、赤ん坊だったエリアルは少年へと成長していくが、マキアは少女の姿のままで……。

引用元:さよならの朝に約束の花をかざろう : 作品情報 - 映画.com

■Review

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さよならの朝に約束の花をかざろうは、
心が叫びたがってるんだ。』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。などで知られる脚本家の岡田麿里による初監督を務めた長編ファンタジーアニメーション映画。

脚本家が映画監督になるというのは映画界ではよく聞く話ですが、アニメ界でこういう流れは初めてなんじゃないでしょうか?果たしてどんな作品だったのか?レビューしていきましょう。





岡田麿里が脚本した作品を全部見た訳ではないです。けど私が見たこの人の作品のイメージとしては「普遍的で友情や家族の感動的なものを作れるけど、どこか現実離れしている」といいましょう。アニメ作品に現実離れと言うのも可笑しいですが、ただ彼女の作る作品はヒューマンドラマに近いんですよね。そこに個性的なキャラをした幽霊や卵の精霊とか出てきたりします。


そんな彼女がオリジナルのファンタジーアニメ映画を作りました。原作も題材になるものもないのに、いきなり初監督でオリジナルのファンタジー映画を作るのは挑戦的だなと思いました。そのガッツは素晴らしいと思います。


アニメキャラもゲームの『グランブル・ファンタジー』みたいな優しいタッチをしたキャラなので愛らしいし、ファンタジーアニメならではの壮大な音楽も素晴らしいです。


アニメの背景も素晴らしかったです。記憶に残るような良いアニメーションじゃなくすぐに消化されるような風景ですが、美術館に飾られるような風景画をそのまま動かしたような感じがしました。


良いところはそれくらいですね。正直言うとあとはなんかいつもの岡田麿里の作品だなと思うと全体的に普通だし、多少不満を言うだけで誉めれるところもなく貶すにも貶すのが難しい作品です。


結構映画が退屈なんですよ。ゆっくりなアニメ映画は他にもあってこの映画もゆっくりなんですが、そこが理由ではないです。なんで退屈なんだろうと考えるとキャラクターに魅力がないんですよね。アニメとしては結構珍しいタイプです。


魅力あると言うと主人公のマキアとその義理の子供だけで他のキャラに関してはなんかどうでもいいです。序盤でできたキャラも後半からすっかり出なくなったり、途中途中で出てくるキャラもいちいち「こいつ誰だっけ?」って忘れてしまったり、忘れた頃に出てきたキャラも「あぁ、こんなやついたな」と薄い感動を感じるくらいです。




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なんで周りの人間がそんなに魅力なくなるのかというとこの映画時が流れながら進んで結構な月日を進むんですよ。その間主人公は主人公で弱虫からひとりの女性として成長するし、子供は子供で典型的な成長を見せますがその間他のキャラにはそういうのがありません。


長寿のイオルフも長い間生きてきたからと言っても自分達の生活が崩壊したからそれなりに人として何かしら変わるだろうし、序盤で他のキャラを掘り下げないから元がメンヘラ一族なのかなと思ってしまいます。


特に普通の人間達なんて何十年経っても冷静なやつは冷静なままだし、我が儘なやつは我が儘なままです。イオルフを捕らえたからこそ、戦争が起きたからこそ何かしらの影響は与えるはずなのに、それがないのは可笑しな話です。そういう意味でも沢山のキャラいるわりに、いらないキャラ多いですからね。


その時間経過もそうなんだけど、正直分かりづらいです。子供の成長を見れば分かるだろって意見もありますが、いきなり3年5年経ってたり本来見せるべき成長姿を見せないで、キャラクターの台詞で説明されたりラストの映像で撮したりとかなり勿体ないです。


ひとりの女性がひとりの知らない子供を育てるまでの葛藤や成長を描きたいならそういうのをもっと見せるべきでした。正直仲間を取り戻すとかどうでもよかったです。


あと映画って何かしらの目的があるはずなんですが、その目的と最終地点が見えません。確かに映画の言いたいことは分かりますが、それをここまで壮大なファンタジー作品にする必要もなかったし、親子の愛や主人公が子育てをして成長する姿を描きたいならそれだけでいいです。この映画はそれ以外に描きたいような事を詰め込んだせいで最終的な到着地点を見失ったように感じます。


岡田麿里は確かにやりたいことや、メッセージ性は分かりやすいし良いとは思います。ただ彼女の場合はこういう壮大なファンタジーより普通のヒューマンドラマを描いた方が訴えたいことも伝わるんじゃないのかなと思いました。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|⚫⚫⚫⚫⚫

5/10です。
 


4点にしようとも思いましたが、全くつまらないわけでもないし、これからの活動に期待を込めてこの点数にしました。ただ彼女の良い作品を見たいと言う方は「ここさけ」「あの花」を見ることをおすすめします。





はい、そんな感じで!

それでは!