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映画『スリー・ビルボード』は展開が読めない人間の心の物語。評価&感想【No.357】

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■映画情報


公開日/2018年2月1日

上映時間/116分(1時間56分)

監督/マーティン・マクドナー

製作国/アメリカ

■予告

■あらすじ

ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。

引用元:スリー・ビルボード : 作品情報 - 映画.com

■Review

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スリー・ビルボード』(原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)は、
第74回ヴェネチア国際映画祭脚本賞を受賞、トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞するなど高い評価を得たドラマ映画。

監督は『セブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナーがメガホンを取った。





物語は七か月前に自分の娘がレイプされ殺害され死亡したのにも関わらず警察は犯人逮捕に動こうとはしないことに苛立ちを覚てた母ミルドレッド。家に帰宅する途中古い3つの広告板に目をつく。


その3つの広告板を借り受け「死の恐怖の中でレイプされたというのに(映画字幕だと確か違ってた)」「未だに犯人が捕まらない」「どういうことだ、ウィロビー保安官?」という文字を掲載する。


警察まで巻き込んだミステリー映画と思えてしまう題材ですがこのミステリーのような部分はフルコースでいう前菜みたいな感じで、メインはそこから巻き込んでいくヒューマンドラマと思った方がいいです。


しかし、ミステリーとして見てたのにガッカリとは思わないはずです。序盤からすぐに映画の世界に入り込めて、そこからの先の読めない脚本にはとても優れていると実感します。そして意見は違えどなにかしら心に残るものもあるでしょう。


変にバックストーリーとかフラッシュバックを使わないでその人の人生に何が起きたのか、その人が何者かなどを登場人物の話の掛け合いの中で出してくるのでいつの間にか集中して見てしまいます。退屈させないように少し笑えるセリフもあったのは嬉しいです。そういうのもあり唯一の娘と母のやり取りシーンは印象深く、どれだけ母が悔しく悲しかったのかが分かるワンシーンだったと思います。


ミルドレッドを演じたランシス・マクドーマンドはキャラも演技も素晴らしいです。乱暴で無鉄砲なところがありますが、どんなことでも諦めずに事件を解決しようとする姿のは応援したくなります。


ランシス・マクドーマンドももちろん良かったけど。個人的にはサム・ロックウェルの演技とキャラは最高でした。彼は態度の悪い警官なんですがそのアホっぽさは笑えたし、途中からのイライラして何かに攻撃したい気持ちもとても分かる気がします




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前半は結構不の連鎖が多かったです。キャラたちの悪い部分を映し出したり、差別や社会の偏見や暗い部分も映していたように感じます。


後半からはそうした考えや悪い部分を映してきたキャラたちが人間の心の善の部分が見えてくる内容で、事件の解決とあることをきっかけにその思いやりとか愛が出てきました。前半緊迫していた分後半は見ていて安心するところもありました。


そうした中でミルドレッドの顔も段々と笑顔を取り戻していきます。結局事件解決よりももっと大事なのは傷ついた人間の心がどう善へと取り戻すのかという事だと思います。


そうした部分を表していたのはたぶん三つのボード。あれは人間もしくは主人公の心を表していたのかなと思います。ボードを見つけたときはボロボロできっと主人公の心もボロボロだったのでしょう。そして希望が少し見えて新しく張り替え自分の心の叫びを表したんだと思います。


やがてボードは燃やされてやがてミルドレッドも怒りに燃える時が来て、最終的に人との優しさに触れながら一緒にボードを直す。要は何が言いたいかというと色んな人もどんなにボロボロになっても怒りで燃えてもまたボードのように新しいのに張り替えればいい。そう言いたかったのかもしれません。


ちなみに終盤からボードが後ろ向きにしか映してません。後ろ向きというと聞こえが悪いですが、看板の表側が前を向いてるしラストを見るときっとミルドレッドは前向きに生きようと思ったのかもしれませんね。


■評価

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最終評価は・・・




☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫

9/10です。

 


ラストの部分も賛否があるみたいですが私は好きです。あの後どうなるかも含め全体を通してみてもとても解釈のしがいがある映画かなと思います。こういう映画っていろんな人の考察とか見て楽しむタイプかもしれません。

それなしでも十分に楽しめて心に残る作品だと思うのでぜひ見てみてください。





はい、そんな感じで!

それでは!