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映画『葬式の名人』これが…「川端康成の世界」だ!評価&感想【No.601】

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■映画情報


公開日/2019年9月20日

上映時間/99分(1時間39分)

監督/樋口尚文

製作国/日本

■予告


■あらすじ

簡素な木造アパートで小学生の息子と2人で暮らすシングルマザーの雪子。ある日、高校時代の同級生の訃報が届いた雪子は通夜の席に足を運ぶ。高校卒業から10年、久しぶりに顔を合わせた雪子と同級生たち。雪子たちが参列したその通夜は、これまで誰も体験したことのない奇想天外なお通夜だった。

引用元:葬式の名人 : 作品情報 - 映画.com

■作品紹介

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冨澤「ポイントカードお持ちですか?」伊達「葬儀屋でポイントカード?!」

どうも、KOUTAです。



本日はこちら
今年は数々の主演映画に抜擢されてる元AKB48の女優前田敦子が、今回は葬式の名人として物語を動かしていく。本作は川端康成の数々の原作を元に映画が作られてるよ。

サンドウィッチマンの葬式ネタや、斎藤工監督の『blank13』などで驚きの葬儀ネタを見てきたからもうこれ以上驚くこともないし、なんか心が暖まるだろうと思ったらなんか予想の斜め上をいく展開が待ち受けていた!
そんな『葬式の名人』を今回は紹介していきます


映画の原案は川端康成の『葬式の名人』だよ。原案だから原作を元に作られた作品ではないね。さらにいうと『葬式の名人』以外にも数々の川端康成作品を組み合わせて製作された映画なんだよね。


川端康成と言えば『雪国』『浅草物語』なんか有名だよね。『雪国』はいい作品だなとは昔感じたけど、正直かなり昔に本で見たから良かったとは思ってもどんな作品かは忘れちゃった。今度また観よ
さらに映画化だと『伊豆の踊り子』と『眠れる美女』は何回か映画化されてるけど、『伊豆の踊り子』に関してはもう許してやれよってレベルで映画化されてるよね


そんな『葬式の名人』は川端康成原作だということは当日まで知らずに鑑賞。かなり色々驚いた作品だったけど、上手く現代化したなと思えた作品だったかな。
果たしてどんな作品だったのか?!早速レビューをしていきましょう!


■ネタバレあり感想

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正直に申すなら良い作品だなとは思うし、監督の世界観ややりたいことがしっかり映し出されているんですが俺的にはあまりオススメできない作品です。前田敦子ファンや映画好きの方が手軽に観れるような作品ではないのかなと思います。


だからどちらかというと川端康成が大好きな人や川端康成が気になる人、川端康成の作品は見てみたいけど小説が難しいそうだから映像でなにか手軽に世界観が分かるものあるかなって人にはこの映画はオススメです。どっちにしろ暇潰しや デート感覚で見るものではないです


物語としては前田敦子演じる雪子の元夫である吉田創が亡くなったことを聞きます。吉田創と関わりがあった高良健吾演じる大輔を初め数名が吉田のお通夜を始めますが、彼らは吉田を母校へつれていく決意をします。そこから始まる愉快痛快な物語がはじまりはじまりという流れになってます


大まかなストーリーはしっかりはしているし、なにかを伝えたい部分はちゃんと伝わるしで映画としてはしっかりと出来上がってます。特に物語のひとつとして雪子と息子がお通夜を通して家族を見つめ直すというストーリーも素晴らしかったです。


世間的な評価はそこは問題はないと思います。たぶん問題は度々出てくる様々な演出かなと思います。映画事態が川端康成の物語の数々を組み合わせて作られていると知らないとその数々の演出には度肝を抜かれます。現に私も川端康成をあまり知らなかったから少し驚きはしましたが


雪子の働く工場である人がパントマイムをしたり(これはたぶん厳しい上司像を絵的に映したのかな?)、一番好き嫌いが激しく分かれるのはおばあさんの幽霊が現れるシーンでしょう。結局おばあさんの幽霊シーンは夢だと分かりますが、数々の昔の服装の人が吉田にお焼香したりおばあさんの腕がSF映画のように取れたり、それを吉田の腕と交換しようとしたりとかなり斜め上の展開を見せられます


確かに色々とチープだなと思う部分はありましたが、実際改めて振り替えると大まかなストーリーやぶっ飛んだ夢のシーンなど川端康成の世界観がよく分かる作品だなと実感は湧きます。俺は川端康成原作の映画はあまり見てきてはないですが、たぶんこれが一番現代的に川端康成の世界観を分かりやすく見せてくれた作品だと思います


夢のシーンも夢のシーンで批判する人の気持ちは分からなくはないですが、そうした世界観を見せてくれたってことなら納得だし第一夢だと分かるし、夢なんてぶっ飛んだ世界になることもあるからまぁこれくらいがちょうど良いだろうと納得はしちゃいます


様々な演出や映像の撮り方は斬新だったし、川端康成の数々の作品を組わせてそれが上手く組合わさってるかというのは私は川端康成ファンではありませんから分かりませんが、ただ素人目から見たら別にそこまで違和感は感じなかったし、よく現代的にこれらを表現できたなと少し感動すら覚えました。


そもそも原作の『葬式の名人』も川端康成のエッセイだし、前田敦子演じる雪子の障害がそれに似たりしてるから彼女の人生を通し彼女の目線から川端康成とは一体どんな人生を送り、どんな場所で過ごしたのかっていうのを体感できる作品とも感じ取れましたね


映画を振り替えるとさっきも言いましたが大元のストーリーはしっかりしてるし、雪子と息子の絆はしっかり描けていたし、音楽や映像一部の演出なんかは素晴らしかったから個人的にはなんで評価がここまで低いのかなと疑問に思う反面、やはりどこまで理解するかでかなり好き嫌いが分かれるなとは思いました。


少し不満点を話すなら一部の台詞や演出がナンセンスに感じたなと思う部分はありました。例えば大輔が自分が顧問受け持つ野球部の歴史を生徒に語るシーン。あれは絵的には面白いし、たぶん観客にも伝える絵にしたかったのかも知れないんだけど、映画として見た場合やはり「なんであの距離で普通の声量で会話が成り立つんだろう」とツッコんでしまいます。たぶん舞台であればまだ良かったのかな


あとは個人的に気になるのは仲間のひとりが酒でかなり酔ってしまい自分で「酔っちゃったかも~」という台詞を自分でいうシーンがありますが、たぶん酔ってる人が自分で酔っちゃいましたとは堂々と宣言はしないと思います。会話がかなり自然だったからこの台詞には違和感覚えたし、酔ってる人が言うとそんなの見たら分かるわとも思っちゃいます。


それから吉田を学校まで運ぶ際ひとりの仲間の女性が場を盛り上げるために歌うシーンがあります。その歌は予告でも使われてるオペラ歌手が歌ってるような曲でしたね。俺の記憶が正しければ彼女は音楽関連の仕事はしてますがオペラ歌手ではないのでそれを選曲するにしてもなかなかいないんじゃないかな。まぁそれは人それぞれだけどさ


歌ってるシーンと曲ががっつり編集でくっつけてる感はあるから仲間内がそれを聞いてる感じはあまり見られないし、あの女性からあの声が出ますよって演出にしたかったのかもしれませんが俺個人としてはあのこえを出すには無理があるなとは思いここもやはり違和感は感じました。普通に皆が喋ってるシーンにバックソングとして流す方が良かったかもしれません。


けど全体的には見たあと優しくなれるそんな作品だったし、川端康成を知るきっかけになる作品だったなと思いました。『世にも奇妙な物語』でたまに全体的に不思議でけど優しくなれていい作品だなと思えるエピソードってありますよね?この映画がなんかそれに近い感じでしたから、少し奇妙な物語を見る感覚で見れたら映画的には楽しめるのかなと思いました。


■評価

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最終評価は・・・





😀😀😀😀😀|😀●●●●

6/10です。



この点数ではありますが結構好きな作品でした。世間的な評価は低いですが川端康成ファンだったり、川端康成を知りたいという人には彼の世界観が感じられる素敵な映画になっているので是非体験してみてはいかがでしょうか?





はい、そんな感じで!

それでは!